27日。閉店した店の窓を誰かが叩くので外をうかがうと、それはナディアだった。彼女は今月末にNZに帰国してしまうので、その挨拶に来たのだ。葉山には常に誰かしら南半球からの長期滞在者がいる（彼女もまたその一人だ）。みんな食や環境、芸術に関心のある人たちだったので、彼女とも最後までそんな話をしばらくする（カノムパンの滞在時間も長い）。どうやらみんな数年のうちにNZに集結するようだ。店の外へ見送りに出ると外はすっかり真っ暗だった。また会おうね、３年間ありがとうね、と袋に詰めたパンを持たせて別れた。さあ次のダウンアンダーは何時来るかなあ。それともこっちから会いに行くかなあ。